HP LaserJet M5035 Multifunction Printer series - 印刷環境および用紙の保管環境

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印刷環境および用紙の保管環境

印刷環境および用紙の保管環境は、乾燥や多湿を避け、常温に保つことが理想的です。

用紙は吸湿性

であるため、湿気を吸収しやすく、また乾燥もしやすいことに注意してください。

温度は用紙中の水分に影響し、用紙がいたむ原因となります。温度が低いと用紙の表面に水分が凝縮
します。一方、温度が高いと用紙中の水分が蒸発してしまいます。暖房装置やエアコンを使うと部屋
の湿度はゼロに近くなります。このような環境で用紙を開封して使用すると、用紙中の水分が失われ
るので、印刷にスジがはいったり汚れたりする原因となります。一方、多湿の天候だったり冷水タン
クがあったりすると部屋の湿度が上昇します。このような環境で用紙を開封して使用すると、空気中
の余分な水分を吸収するので、印刷が薄くなったり欠落したりする原因となります。さらに、用紙が
水分を失ったり吸収したりすると、用紙が変形する場合があります。これは紙詰まりの原因になりま
す。

そのため、用紙の保管や取り扱いは、用紙の製造プロセスそのものと同じくらい重要になります。用
紙の保管環境は給紙動作に直接影響します。

短期間

(約 3 か月) で使い切れないほどの量の用紙を購入しないよう注意してください。用紙を長期間

保管すると、いたみの原因となる極端な高温や湿度にさらされる可能性があります。大量の用紙がい
たんでしまうという事態を防ぐには、計画性が重要です。

ラベルで封印された未開封の用紙は数か月保管しておいても品質は安定しています。パッケージ開封
後の用紙は環境の影響を受けやすくなります。防湿用パッケージに包まれていない場合は特にそうで
す。

最適な印刷性能を確保するためには、用紙の保管環境を適切に保つことが必要です。

最適な環境条件

は、

20 ~ 24°C (68 ~ 75°F)、相対湿度 45 ~ 55% です。 用紙の保管環境について検討する場合

は、以下のガイドラインを参考にしてください。

用紙は室温かそれに近い温度で保管する必要があります。

空気は乾燥しすぎていたり多湿すぎたりしていてはなりません

(用紙に吸湿性があるため)。

いったん開封した用紙を最適に保管するためには、防湿性の包装材でしっかり再包装してくださ
い。

印刷環境が極端に悪い場合は、1 日に使用する分だけの用紙を開封して、用紙の水分含有量

が必要以上に変化しないようにします。

封筒を正しく保管すれば、印刷品質の向上につながります。封筒は平らな状態で保管してくださ
い。封筒の中に空気が入って気泡ができると、印刷時にしわが寄ることがあります。

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4 章 メディアとトレイ

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